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南区 社会

公開日:2022.10.27

川崎信用金庫竹内真依さん
機転利かせ 詐欺防ぐ
南警察署から感謝状

  • 田上署長(左)から感謝状を受け取る竹内さん(中央)

 川崎信用金庫六ッ川支店の職員・竹内真依さんが高齢女性を狙った特殊詐欺を未然に防いだとして、10月17日、南警察署(田上数仁署長)から感謝状を受け取った。

 竹内さんは10月11日午後2時30分ごろ、「100万円を引き出したい」と相談に来た80代女性を窓口で対応した。高額な引き出しを心配して女性に理由を聞くと、自宅の固定電話に弟を名乗る男性から「明日返すから、100万円を貸してほしい」と頼まれたことが判明。すぐに南署に通報し、駆け付けた警察官の調べで女性が騙されていることが分かった。

 竹内さんは、「遠方に暮らす弟が100万円という大金を『明日返すから』と気軽に言えるものか」と不審に思い、女性の話を傾聴したことで詐欺を防いだ。勤続10年、機転の利いた対応が女性を救った。

 南署によると、南区で今年10月13日までに発生したオレオレ詐欺などの特殊詐欺は26件、被害額は約3640万円。昨年同時期から被害額が800万円減少したが、高齢者を狙った詐欺が後を絶たない。田上署長は「誰かの名前を名乗り、お金を要求するような電話があれば、まずは本人に確認してほしい」と注意を呼び掛ける。

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