中村地区の道路に面した場所にソーラーライトを設置し、夜道を明るく照らす「点(とも)し火プロジェクト」によるライトの設置が10月25日、唐沢公園そばの狸坂で行われた。
主婦らの団体企画
取組を進めているのはNPO法人「おもいやりカンパニー」。代表を務める津ノ井美晴さんら主婦3人が2018年、高低差のある中村地区で買い物に困っている人を支援するために「おもいやり隊」を設立し、野菜やパンの販売会を開催。さらに、多世代が集まれる拠点を作ろうと、団体をNPO化させ、市の助成金を活用して19年10月、中村町2丁目の空き家を改装して「おもいやりハウス」を開設した。クレープや駄菓子の販売、週1回、子どもにカレーライスを無料で配布する取組などを行う。
拠点を通した地域活動の中で、中村地区には、街路灯などの明かりが届かない場所が多いことに気が付いた。通学路の暗い場所をライトで明るくすることで、安心感を与えようとプロジェクトを企画した。
学校周辺や坂に
昨年度、区の補助金を使い、太陽光で充電できるソーラーライトを購入し、中村小や石川小、中村地域ケアプラザのフェンスなどに設置した。さらに、中村町2丁目から唐沢公園へつながる狸坂の階段の手すりにも昨年11月から今年3月までライトを取り付けた。
10月25日の狸坂への設置は、拠点を利用する小学生らと町内会の役員ら約30人が70m分を取り付けた。前回はイルミネーションタイプの明かりが弱かったため、電球が付く線を4重にし、より明るくなるようにした。ライトはセンサーによって昼間は消灯し、充電。暗くなると自動で点灯する仕組み。津ノ井さんは「坂の近くに住む方から感謝の言葉をいただいている」と手応えを語る。
今年度は個人や企業にも呼び掛け、ライト費用の一部、2〜3千円を負担してもらう方法を始めた。すでに個人からの申し出があるという。
今後は、すでに取り付けている学校周辺のライトを増設したいという。津ノ井さんは「点し火が中村地区以外にも広がってくれればうれしい」と話し、明るい雰囲気を周辺にも広めたいとした。
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