南区 社会
公開日:2022.11.03
葬儀費用疑い詐欺防ぐ
南署 永田郵便局員に感謝状
横浜永田郵便局の職員・長田美波さん(27)が200万円規模の特殊詐欺を未然に防いだとして、10月24日、南警察署(田上数仁署長)から感謝状を受け取った。
長田さんは10月11日午前11時ごろ、常連客の80代女性を窓口で対応した。女性は自宅の固定電話に親戚を装った者から「身内に不幸があったので、葬儀代としてすぐに200万円が必要」という相談を受け、お金を引き出そうと同郵便局を訪れた。
長田さんは葬儀に200万円も掛かるという話に違和感を覚え、普段は少額の引き出ししかしない女性が大金を引き出そうとすることを心配し、詐欺を疑った。女性の話を聞いた上で警察に通報。駆け付けた警察官の調べで、女性が騙されていることが分かった。
「最後の砦に」
南署によると、南区で今年10月21日までに発生したオレオレ詐欺などの特殊詐欺は27件、被害額は約3740万円。被害額は昨年同時期から約800万円減少したが、巧妙な手口で高齢者からお金を騙し取るケースが見られ、田上署長は「電話でお金を要求されたら、まずは詐欺を疑ってほしい」と呼び掛ける。
長田さんは「お客様を詐欺被害から守る『最後の砦』という意識や自覚、責任感を持って業務に取り組み、詐欺のストッパーでありたい。1件でも多くの被害を防ぎたい」と話した。
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