戻る

南区 トップニュース社会

公開日:2023.04.06

南区民
定住意向 市内でトップ
市民意識調査で判明

 横浜市が市政運営に活用するために行った「市民意識調査」の結果がこのほど発表され、南区民が18区で最も現住所に住み続けたい意向を持っていることが分かった。持ち家があり、横浜が好きという理由が多く、高い定住意向に関係していることがうかがえる。

 同調査は1972年度から毎年、市が実施しているもの。市民の生活意識を明らかにし、調査結果を政策立案の基礎資料などに活用して市政運営に生かしている。2022年度の調査は昨年5月から6月に行い、18歳以上の2572人から回答を得た。このうち、南区民は140人だった。

8割「住み続けたい」

 現住所に住み続けたいかを尋ねる設問では、「住み続ける」と「たぶん住み続ける」を合わせた割合が市全体で72・5%だったのに対し、南区の回答者は80・7%で市内で最も高く、21年度の66・7%から上昇。18年度以降の4年間の調査を見ると、最も高かったのが18年度の70・8%で、定住意向が強まっていることが分かる。南区民が横浜に住み続ける理由は、「自分や家族の持ち家だから」が51・7%、次いで「横浜が好きだから」と「親や子、親族、友人などがいるから」が並んで38・1%、「生まれ育った場所だから」が35・6%と続いた。現住所の直前に住んでいた場所を尋ねる設問では、「横浜市内」と回答した人が南区では78・6%で市内最多だった。

 市のサービスなど、市政全体の満足度を尋ねる設問では、市全体で43・9%だったのに対し、南区は47・9%で18区中4番目に高い。満足度が高い項目として、「バス・地下鉄などの便」が67・1%と最も高く、次いで「ごみの分別収集、リサイクル」35%、「良質な水の確保や安定供給」が27・9%と続いた。

健康への不安多数

 自分や家族の生活で困っていることを尋ねる設問では、18区全てで「自分の病気や健康、老後のこと」「家族の病気や健康、生活上の問題」の2つが上位だった。22年9月末時点の南区の人口を年齢別で見ると、高齢化率が27%で市全体の24・9%を上回っており、健康上の問題を心配する声と関係していることが想像できる。

 市政への要望として、南区では「地震や台風などの災害対策」が37・1%で最も多かったが、次いで「高齢者福祉」が30%で高く、充実を求める声が多い。

 調査結果は市のウェブサイトで閲覧できる。

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS