南区 政治
公開日:2023.04.13
市議選
少数激戦で陣営も工夫
ネットや集会で支持訴え
4月9日に投開票された横浜市会議員選挙。南区選挙区は定数4を5人が争う激戦となった中、各陣営とも工夫を重ねて選挙戦を戦った。
各陣営が力を入れたのはインターネットを使った活動だ。ネットを使った情報発信は選挙戦では当たり前になってきたが、今回は「LINE」や動画を使うものが目立った。
LINEで呼び掛け
共産党の荒木由美子氏は選挙前からLINE公式アカウントを作った。登録者に政策を伝える動画やその日の演説予定場所を発信。選挙戦最終日の8日午後には「緊急のお願い」として最後の支援を求める投稿をするなど、即時性を生かした使い方をした。
荒木氏は落選したが「LINEがヒットしなかったわけではない」と新たなツールとして有効だとした。
公明党の仁田昌寿氏も期間中はスケジュールを発信するなどしてLINEを活用していた。
期間中に演説会
自民党の渋谷健氏は、選挙前から支援者を集める大規模な集会をホテルなどで行い、組織固めを意識した動きを重視した。投票日を3日後に控えた6日に吉野町市民プラザに約200人を集め、演説会を開いて支持を訴えた。施設などに支援者を集める演説会は選挙では一般的な手法だが、渋谷氏は「以前に比べて人が集まりづらくなっている」とし、支援者の高齢化やコロナ禍も関係しているのではないかとの見方を示した。
菅氏に人だかり
駅前などでの街頭演説の中で目立ったのが、自民党の遊佐大輔氏と渋谷氏を支援するため、4月1、2日に南区を訪れた菅義偉前首相だ。
1日は弘明寺商店街と横浜橋通商店街を訪れ、詰め掛けた人とグータッチをしながら練り歩いた。弘明寺商店街では、菅氏の後を追うように人だかりができて、花見客も加わって混雑を見せた。2日は京急弘明寺駅前で渋谷氏と、井土ケ谷駅前で遊佐氏と並んで演説。かつて、秘書として自身に仕えた2人への支援を訴えた。
自民党を支援する男性は「菅さんは首相を退いてもこれだけ人を集められるのはすごい」と驚いていた。
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