南区 トップニュース政治
公開日:2023.04.13
南区市議選
立民・高田氏が初当選
トップは自民・遊佐氏
横浜市会議員選挙は4月9日に投開票され、定数4の南区選挙区は現職4人と新人1人の5人が争った。自民党の現職・遊佐大輔氏(41)が3回連続のトップ当選を果たし、立憲民主党の新人・高田修平氏(34)が続いた。以下、公明党の現職・仁田昌寿氏(66)、自民党の現職・渋谷健氏(64)と続き、共産党の現職・荒木由美子氏(63)は議席を失った。
南区選挙区の候補者は5人。市議選18選挙区(総定数86、各区定数2〜8)で西区(定数2)の3人に続き、瀬谷区(同3)と並んで少なかった。候補者が「定数+1人」だったのは、西区と定数5に6人が立候補した保土ケ谷区、定数6に7人が立候補した戸塚区の計4区。南区は少数激戦の争いとなった。
若さアピール
選挙初挑戦の立民・高田氏は公認が決まった昨年夏から街頭活動を始め、駅頭などに立ち続けた。選挙戦では南区の候補者で最年少あることをアピール。「街頭では『若い人に頑張ってほしい』という声を多く聞いた」という。2位当選の知らせを受け「子育て世代のサポートを手厚くしてほしいなど、たくさんの声を聞いてきた。その声を市会に反映していかなければならないという重圧と責任感を感じている」と語った。
得票数全体3位
2015年、19年に続いて3回連続のトップ当選となった自民・遊佐氏は、前回から約1500票伸ばし、2位の高田氏に約6500票の大差を付けた。2万票に迫り、今回の市議選では全体で3番目の得票数だった。得票率は29・12%で得票数とともに自己最高。今回の市議選で定数4以上の13選挙区の中では最高得票率だった。この結果に「責任の重さを感じる」と語り、今後は「大型公園の完全禁煙化など、約束したことを進めたい」とした。
仁田氏 防災訴え
公明・仁田氏は前回から約2800票減らしたが、8回目の当選。選挙戦では防災士であることを訴えながら、防災・減災につながる施策や子育て支援策などを主張した。「これまで取り組んできたことを評価していただいた結果だと思う。今後はまず、公明党の国と地方のネットワークを活かし、物価高対策に取り組みたい」と話した。
渋谷氏「経済発展を」
自民・渋谷氏は前回に続いて票を減らしての当選。投票日3日前の4月6日に急きょ、吉野町市民プラザで集会を開くなど、これまでにない方法で戦った。苦しかった選挙戦を振り返りつつ「横浜経済の発展に加え、今まで以上に南区に目を向けていきたい」と抱負を述べた。
荒木氏「組織の差」
議席を失った共産・荒木氏は、山中市政を推し進めながら、学校調理方式の中学校給食実現など、党独自の政策を主張してきた。渋谷氏に288票及ばなかった結果について「自分の力は出し切った。支援者の高齢化が進むなど、党の組織力が落ちていると実感した」と、当選者とは組織力の差が大きかったと分析した。
市全体の投票率は42・83%で前回比0・35ポイント増。南区は41・30%で前回から1・45ポイント下がり、18区中14番目だった。
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