山谷の建設会社「大山組建材」が2022年度の「横浜環境活動賞」の企業の部で実践賞を受賞した。環境に配慮した工事にとどまらず、未開封食品の寄付を募る活動「フードドライブ」や地域清掃などが評価された。
同賞は地域で様々な環境活動を積極的に行っている企業や団体を表彰するもの。22年度は10者が選ばれ、南区からは同社が唯一受賞した。
1970年創業の同社は水道工事や道路の舗装補修などを手掛けている。舗装の切断作業時に出る汚水を物理ろ過し、処理水をリサイクルすることで建設汚泥を軽減するなど、環境に配慮した工事を行う。ソーラーパネルでポータブル電源に蓄電した電力で工具などのバッテリーを充電したり、電気の通っていない仮設事務所では、パソコンや扇風機に活用し、「省エネ」を心掛ける。
本業の建設業だけではなく、地域の環境を守る活動を実践。創業当時から毎月行っている地域清掃のほか、積雪時に会社周辺の道路の除雪作業に取り組む。また、食品ロスや貧困といった社会課題の解決につながるSDGsの取組として、未開封食品などの寄付を募る活動「フードドライブ」を実施。社員や地域住民から食品を集めてフードバンクに寄付し、こども食堂やひとり親家庭を支援するフードパントリーなどに活用されている。
同社の大山宏治社長は「公共工事などは地域の理解がなければ成り立たない。会社一丸となって、社会貢献活動に取り組みたい」と話す。
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