戻る

南区 社会

公開日:2023.06.15

県担当者にインタビュー
食品ロス削減へ
フードドライブを推進

  • 湊治子さん

  • インタビュー全文

 神奈川県ではSDGsアクションとして食品ロス削減を通じ、食に困っている人を支援する「フードドライブ」に取り組んでいる。神奈川県庁のSDGs推進担当課長の湊治子さんに話を聞いた。

 ――「食品ロス」の状況は。

 「食品ロスとは、本来食べられるにも関わらず廃棄される食べ物のことですが、日本で年間522万トン(2020年)、その量、東京ドーム4杯分に及びます。本県においても生産、販売、消費等の各段階で日常的に廃棄され、40・6万トン(同)に達します。一方で、コロナ禍で生活が困窮し、食に困っている人が増加しています。日本の子ども7人に1人が貧困状態とされ、その課題解決には、行政による『公助』のみならず、民間の力による『共助』の拡大が重要です」

 ――具体的な施策は。

 「県民の皆様に『てまえどり』『たべきり』を周知するほか、使いきれなかった未使用の食品を寄付する『フードドライブ』について広報を行っています。県内で活発に行われるよう、市町村や企業、団体に向けたマニュアル作成のほか、ロゴマークや広報用資料も揃えています。また、フードバンク団体と各所のフードドライブ、食品事業者とのマッチングも行っています。食品ロス削減は、SDGsを実践するための身近な『入口』だと言えます。一人ひとりが『自分事』として捉え、行動に移していただきたいと思います」

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS