南区 教育
公開日:2023.06.22
南郵便局で仕事学ぶ
特別支援学校生が実習
井土ケ谷上町の横浜南郵便局で、市立日野中央高等特別支援学校=港南区=の高校3年生の宮島琉希さん(17)が6月5日から職業観を醸成することなどが目的の「専門実習」に参加している。
同校は生徒が卒業後に企業に就労して社会的自立ができるような指導教育を実施。1年生から毎年、専門実習に取り組み、仕事のノウハウや職場でのコミュニケーションについて学ぶ。
日本郵政グループは多様性を尊重する人材育成を推進し、障がい者雇用にも積極的。南郵便局では障がい者雇用で採用された社員が清掃や総務の仕事のほか、郵便局の主業務である物流の仕事にも携わっている。昨年から地域の特別支援学校などから実習生を受け入れている。
宮島さんは2年時に川崎市の郵便局で実習を行った。清掃業務に取り組み、社員から感謝の言葉を掛けられたことがうれしかったといい、今年も郵便局での実習を選択。6月5日から23日の午前9時から午後3時45分まで、部署に届いた荷物の仕分けや郵便局内と外の清掃を任されている。周囲に気配りができる誠実な人柄もあり、社員に慕われている。
宮島さんは「清掃だけではなく、部署に届いた荷物を仕分ける仕事などにもやりがいを感じる。社会に出た時に誰かの支えになれるように成長したい」と話す。7月3日から県立保土ケ谷支援学校の生徒が実習を行う。
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