お三の宮日枝神社＝山王町＝の大みこしの復元修繕が終わり、８月22日、１年８カ月ぶりに神社へ戻ってきた。同日に装飾品を取り付ける作業があり、神社創建３５０年の節目を祝う９月の例大祭でお披露目される。

横浜随一の大きさ

　神社によると、大みこしは１９３４年に作られた。ヒノキを使い、随所に彫刻が施されているほか、漆を何度も重ねて仕上げられ、金具による豪華な装飾も多い。高さが約４ｍあり「横浜随一の大きさ」とも言われる。

　毎年９月の例大祭では、小型トレーラーがけん引して氏子地域を練り歩く。以前は黒牛が引っ張っていたこともある。

　造られてから約90年が経ち、台車や車輪部分に破損や傷みがあったため、全体的な修繕を決めた。みこしは85年に一部を直したが、全体的な修繕は今回が初めて。

　２０２１年12月に専門業者の宮本卯之助商店＝東京都台東区＝に渡されて修繕が続いていた。22日に神社のみこし庫に運ばれ、職人によって組み立てられた後、修繕前の様子を収めた写真で飾り紐や鈴の位置を確認しながら、装飾品が取り付けられた。今後、９月７日に「御霊入れ」を行い、例大祭に備える。

　神社は今年、創建３５０年を迎える。みこしの修繕や境内の整備を「御鎮座３５０年奉祝記念事業」として進めてきた。

　例大祭は９月15日から17日に行われる。大みこしは16日の「御巡行」でお披露目される。17日は町内みこしが神社からイセザキモールを練り歩く連合渡御もあり、コロナ禍で見られなかった祭りの風景が戻ってくる。

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お三の宮日枝神社（外部サイト）