南区 トップニュース教育
公開日:2023.09.07
市立校児童生徒
SNSいじめ防止を議論
「子ども会議」で意見交換
小中学生らがいじめの防止について話し合う「横浜子ども会議」の南区交流会が8月31日に南区役所で行われた。代表の児童生徒約50人がSNSの使用にまつわるトラブルから生じるいじめの例を紹介したり、未然に防ぐために何ができるかを話し合った。
同会議は、子ども主体のいじめ未然防止の取組として、全市立学校で年間を通して進めるもの。今年度は「つながる、広げる、いじめの未然防止の輪」がテーマ。交流会では各校で話し合われたことを中学校ブロックごとに集まった代表の児童生徒が発表した。
南区では2019年度からSNSでのいじめやトラブルをテーマに話し合いを重ねており、今年度のテーマに対しても、SNSの利用実態や困りごとの調査結果を踏まえた発表が目立った。
トラブル事例を共有
共進中ブロックでは、日枝小の児童が「SNSやネットゲームで悪口を言われたことがある児童は1割」との校内調査結果を発表。太田小の児童はSNS上のトラブルや悩みに関し、「先生や親に相談したら怒られるのではという相談しづらい雰囲気がある」と分析した。対策として、子どもと教師の面談を増やしたり、24時間、いつでも電話で相談できる窓口の設置などを挙げた。
ほかの児童生徒からも「LINEで仲間外れにされた」「オンラインゲームで暴言を吐かれた」などの事例が挙げられ、校内でクイズや劇を使ってSNSの使い方を考える機会を作るべきという意見が相次いだ。
共進中3年の森圭吾さんは「いじめを防ぐ様々な方法が聞けて良かった」と話した。会議を見守った共進中の亀井孝洋校長は「議論を今後につなげることが大切」と語り、会議で出た提案を各校で具体化させていく。
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