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公開日:2023.10.12

横浜みなみ合唱団
初の「第九」演奏会
オケとともに歓喜の歌

  • オーケストラを前にして歌う合唱団

 南区民による「横浜みなみ合唱団」が10月8日、「第九」を日本語で歌う演奏会を県立音楽堂=西区=で行った。同合唱団は南区では初となる第九を歌うために結成された団体で昨年2月から準備を進め、約800人の前で歌声を披露した。今後も南区に第九を根付かせる活動を行いたいという。

 南区は以前から合唱活動が盛んで、現在も20以上の団体が「南区コーラス団体連絡会」を組織するほど。しかし、市内の他区にあるような「第九」を歌うためのグループがなかった。

 中学校の音楽教諭などを経験し、1999年に合唱団「ロンド」を創設した木村茂雄さんは数年前から「第九で南区制80周年を盛り上げたい」と考え、昨年2月に同合唱団を立ち上げた。第九はドイツ語で歌われることが多いが、なかにし礼さんが訳した日本語で歌うことにした。

 木村さんは合唱団の立ち上げの前にオーケストラ団体の設立も考えた。同連絡会会長の藤元薫子さんを通して横浜管弦楽団の指揮者を務めていた原田重一さんを紹介され、原田さんが2019年に「横浜南オーケストラ」を結成。難易度が高い第九の練習を続けた。

拍手鳴り止まず

 迎えた本番。音楽堂には、ほぼ満席となる約800人が集まった。オーケストラの演奏を前にした約70人の合唱団は堂々と第九を歌った。会場全体に響き渡る歌声と演奏で、終演後、拍手が数分間鳴り止まなかった。

 木村さんは「ほとんどが第九の初心者で必死に練習してきた。エネルギーに満ち溢れ、練習よりも声が出ていると感じた」と話した。「これを契機に南区で第九を歌う機会を定期的に作れれば」と構想を語り、年1回の演奏会開催なども考えていくという。

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