南区 文化
公開日:2023.10.26
永田山王台平林さん
神奈川の魅力 作品に
写真・水彩画を展示
永田山王台在住の写真家・平林靖敏さん(83)による個展「水彩画展&新作写真展」が10月22日まで中区吉田町のギャラリーミロで行われた。
平林さんは大学卒業後、産経新聞社、首都高速道路会社のカメラマンを経て、2011年からフリーで活動する。自由な時間が増え、「新しいことにチャレンジしたい」と始めたのが水彩画。カメラマンとして培った「風景を見る力」を生かせると思ったという。東日本大震災の津波で打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」を描いた水彩画が展覧会「ハマ展」で入選するなどの実績を残してきた。
個展には写真70点、水彩画23点を展示。大岡川など南区民になじみのある場所のほか、箱根や鎌倉といった神奈川が誇る観光地の景色を収めた作品が並んだ。雪が積もる野毛の街並みを模写した水彩画は縦72cm、横103cmの大きさで、来場者の注目を集めていた。
平林さんは「約2年間の準備を経て無事に開催できた。神奈川の魅力を伝えることができて良かった」と手応えを感じていた。水彩画の制作と並行し、多い時は週3回写真を撮りに外出するといい、これからも83歳の挑戦は続く。
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