400mハードル元日本記録保持者（48秒34）。1992年、法政大学経済学部経済学科卒業。96年、アトランタ五輪出場（４×400ｍリレーで５位入賞）。2000年、シドニー五輪出場。競技引退後は法政大学第一教養部の専任講師などを経て09年、スポーツ健康学部准教授に着任。14年から教授を務める。法政大学陸上競技部監督、特定非営利活動法人法政クラブ事務局長を兼務。
私は蒔田町で生まれ育ち、蒔田小学校、蒔田中学校に通いました。父からは「先祖代々、蒔田で暮らしている」と聞いています。小学生の頃は学校から帰るとランドセルを置いて外へ。近所の公園に限らず、区内の隅々まで遊び回っていました。叔父が弘明寺商店街で裁縫関係のお店を営んでいた縁もあり、弘明寺周辺は庭のようでした。
蒔田は丘陵地帯のため、陸上のトレーニングに最適。アップダウンの激しい坂道や階段などを走り、少しずつ脚力がつきました。南高校２年の途中までは真面目に練習していませんでしたが、坂道が多い地域で育った経験が能力を伸ばしてくれたのかもしれません。２０１４年に大岡公園で行われた小学生対象の「走り方教室」の講師をやらせていただきましたが、軽快に走る子どもが多く、日頃から坂道で鍛えられているのかなと想像してしまいました。
自家近くの旅館松島には陸上関係の打ち上げなどで行ったことがあります。蒔田の歴史を学ぶ団体の活動場所でもあると聞いています。中学生の時、数日間だけ地理歴史研究部に入っていたことがあり、歴史が好きなので興味深いです。昔、蒔田にはお城があったとのことで、歴史を感じるまちでもあります。
花之木町の旧南区総合庁舎跡地に商業施設「ビエラ蒔田」がオープンするなど、まちは様変わりしましたが、昔ながらのお店も残っています。南区は歴史があり、下町特有の人の温かさにふれあえるところが魅力だと感じます。今は仕事の関係であまり地元に帰ることができませんが、いつの日か何かしらの形で南区に恩返ししたいと思っています。
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