三春台の市立太田小学校(丸山稔校長、児童318人)が1873年の創立から150周年を迎えたことを祝う記念式典を12月2日に同校で行った。「太田のたからばこ」をキーワードに学校や地域の魅力を未来へ向けて伝えようと取り組んできた児童の発表などがあり、地域住民らと節目の年を祝った。
同校は1873年、現在の中区赤門町に「立志学舎」として創立。4回の移転を経て1920年から現在の場所になった。45年の横浜大空襲で校舎が全焼し、47年に南太田小に統合されたが、52年に太田小として独立。記録が残っている戦後だけで約9千人が卒業。元首相の吉田茂や作家の大佛次郎、吉川英治らも通っていた。
5月に校内向けの「創立を祝う会」を行っており、今回の式典には、周辺の町内会関係者や歴代PTA会長らを招いた。
祝う会で150周年スローガン「太田のたからばこ〜未来へとどけよう太田小の150年〜」を発表してから、各学年がこれに沿った取組を進めた。
式典ではその一部が披露され、児童の提案で作成が決まり、歌詞の校内アンケートを経て6年生が作詞した記念歌「太田のたからばこ」が披露された。6年生は9月の運動会に合わせ、創立150周年記念事業実行委員会(堀江武史委員長)から寄贈された長半纏を着て「ソーラン節」を踊り、いきいきとした姿を見せた。
丸山校長は「子どもたちは『太田のたからばこ』を大事に、大人になっても自分が住むまちや学校に愛着を持ち、新しい時代をしなやかな心と体で受け止めてほしい」とあいさつ。堀江委員長は「150周年を契機に学校、家庭、地域が連携して、さらに取組を進めたい」と話し、地域が学校と歩んでいくことを誓った。
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