県立保土ケ谷公園内の「ギャラリーコーエン」で7月1日から高校野球をテーマにした写真展が始まった。5年前から毎年、夏の甲子園予選大会に合わせ催されている企画で、今年は18年前の81回大会で甲子園出場まであと一歩に迫った地元・桜丘高校の戦いぶりを報じた新聞記事や写真パネルが展示されている。
「下馬評覆し”桜”輝く」「応援席も夏満開」「フレッシュ桜丘」――。1999年夏、快進撃をつづけ決勝戦にまで駒を進めた桜丘高校野球部の活躍を報じる新聞の見出しだ。
1949年に開場した保土ケ谷球場は「神奈川の高校野球の聖地」とも呼ばれ、名だたる名選手がプレーしてきた。球場を抱える同公園では夏の大会に合わせ企画展を催し毎年、多くの高校野球ファンを楽しませている。
これまでは歴代の名選手や横浜高校をけん引した名将・渡辺元智元監督に焦点を当ててきたが、今年は地元感を出そうと桜丘高校の「旋風」をクローズアップ。当時の新聞記事や写真パネルなどが展示されている。
3年生は夏の大会初の校歌斉唱
この年、春の大会でベスト8入りし、第2シード校として夏に挑んだ同校は初戦の2回戦で古豪・横浜商業高校(Y高)を5対3で退け球場に校歌を奏でた。当時の3年生は入学以来、夏の大会で1度も勝つことはできず、この時が初の校歌斉唱だった。
接戦を制したチームはトーナメントを勝ち進み、創部51年目で初の決勝進出。強豪私学がひしめく神奈川で吹いた公立高の躍進は話題を集め、新聞は「夢すぐそこに」と報じている。
企画展では18年前の「桜高旋風」を伝える新聞や当時の選手の回顧録、写真などのほか、8日に開幕する今大会の展望など40枚のパネルが展示されている。初日にギャラリーを訪れていた新桜ヶ丘に暮らす50代の男性は「この年の快進撃はしっかりと覚えている。夏の大会の間、地元の子どもたちの活躍に近所の人たちと盛り上がったことはとてもいい思い出」と話していた。
パネル展は7月30日(日)までで(月曜休館)で観覧無料。問合せは同公園管理事務所【電話】045・333・5515へ。
あの夏と同じ強豪と初戦
18年前の夏、甲子園出場へあと一歩のところまで迫った同校は今夏、12日(水)に初戦を迎える。
1回戦の相手はあの夏と同様、強豪との対戦。藤沢八部球場で過去に甲子園出場経験もある藤嶺藤沢高校に挑む。4回戦まで勝ち進むと21日(金)の午前11時から地元・サーティフォー保土ケ谷球場での試合が予定されている。
サーティフォーでは11日間24試合予定
サーティフォー保土ケ谷球場では大会2日目の9日(日)から23日(日)までの1回戦から5回戦、24試合が組まれている。全試合有料ゲームで一般券500円、生徒券(中高生)200円、小学生以下は無料。
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