アワーズが主催する講座「地層で学ぶ保土ケ谷の歴史」の講師を務める 鷲山 龍太郎さん 62歳
「なぜ」を探究し地域に活かす
○…昨年11月に初めて開催し、参加者から大好評を博した「地層で学ぶ保土ケ谷の歴史」の講師を務める。「参加者が地学の講座を熱心に受講してくれたのはとても嬉しい。前回受講できなかった人のためにも今回行う講座は前回よりもバージョンアップできれば」と5月から開催される同講座の準備に向けて嬉しそうに話す。
○…「東京の生まれだけども、横浜はとても慣れ親しんだ場所」。学生時代に警備員としてアルバイトに従事し、横浜市内のあちこちを回った。大学卒業後は市内の小学校で教諭や校長を歴任してきた。目の前にある横浜という題材を児童とともに文献だけではなく、自らが学んだことを表現できるような教育を実践し、2000年には読売教育賞を受賞した。これまで自身が見聞きし、習得してきた横浜の成り立ちを話す姿に出身地以上の愛情を伺わせる。
○…95年の阪神淡路大震災を契機に地学を学び始める。「震災が発生したという事実がとても衝撃だった。地学に対する教育がなされていたらあれだけの被害が出なかったのではないかという思いに駆られ、学ばなければ」。一から学び、市教育委員会の地学ビデオ教材の製作や市内の学校への普及に携わってきた。「分からないままの状態を何とか打開したかった」と教育者としての責任感を滲ませる。
○…東日本大震災をきっかけに防災活動にも積極的に取り組み、校長在職時には学校と地域が一体となり震災発生を想定した訓練を推進、現在では各所で講演も行っている。「地学や郷土史、防災への学びを通じて地域の一員となる文化が広がっていければ。地道な活動だけども頑張りますよ」と愛する横浜のため、未来の防災ためにこれからも探究を続けていく。
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