保土ケ谷区内有数の催し「保土ヶ谷宿場まつり」の実行委員会幹事会がこのほど開かれ、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中での開催を断念することが決まった。
3万人近い来場者
「宿場まつり」は例年、秋の開催へ向け5月から各公的機関への申請など準備が始まる。2日間で3万人近い人が来場し「密」を避けることが難しいことに加え、「まん延防止等重点措置」の期間が延長されるなど、先行きが見通せない状況であることから、準備を進めることができず、幹事会は昨年につづく中止を決断した。
「宿場まつり」は、天保12(1841)年には51軒の旅籠で賑わったという歴史遺産を活かした街づくりを展開しようと保土ヶ谷駅周辺の商店主らが企画し、平成時代の幕開けとなった1990年に始まった。
創成期には行政からの補助金もあり潤沢な予算の中で運営されてきたが、徐々に助成が縮小され01年ごろから「苦しい台所事情」に。10年ほど前には実質的な運営が地元商店街から実行委員会に移行し、現在は25人ほどの有志が中心となり運営を支えている。
「来年こそは」
実行委員会の幹事を務める山道在明さんは「地域のつながりにとって重要な祭り。この状況下で致し方ないが、コロナにより分断された人々をもう一度つなげ、地域の活力を復活させなくてはならない。『来年こそは』という思いが強い」と話している。
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