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椅子張りの高い技術が評価されて「横浜マイスター」に選ばれた 吉田 昌義さん 月見台在住 78歳

掲載号:2021年10月14日号

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迷わないから為せる業

 ○…椅子張り一筋63年。「私はこれしかできないもんで」と冗談めかすが、持ち前の技術は一緒に働く職人たちが「真似できない」と口を揃える一級品だ。中学卒業後、先に木工職人になっていた兄の勧めで職人の道へ。家具製作会社で修業して、椅子張りの技術を習得した。その後、(株)ダニエルの前身・(株)湘南木工や市内2カ所の家具製作会社で勤務。ダニエルが修理部門「家具の病院」を立ち上げた2002年に再入社した。

 ○…「せっかく修理するのであれば、元の状態より数段階も良くしてお返ししたい」。例え自社製品でなくても、依頼された椅子を一目見れば「革が何枚必要か」「切地はどのくらい必要か」など、すべての段取りが頭に浮かぶ。迷いのない、大胆かつ繊細な手捌きは、経験による裏付けがあるからこそ。周りとは段違いのスピード感で次々に「治療」をこなしていく。「あれこれ試して迷っているようじゃどうしようもない。人生と一緒ですよ」

 ○…緊急事態宣言が明けて、元町本店の前も少しずつ人が戻ってきた。熟練職人の専門技術を「通りを歩く人たちにも見てもらえるように」と設置された工房で披露している、椅子張りの実演にも自然と気合いが入る。「立ち止まって見てもらえると張り切っちゃう。やっぱり人がいないと寂しいよ」

 ○…妻との死別をきっかけに、10年以上住んだ瀬戸ケ谷町から今年、月見台に転居した。自宅のすぐそばには現在大学生の孫が通った幼稚園も。「園児たちの元気な声が聞こえてくることもあって。癒されますよ」と目を細める。本来、手先を動かすことよりも好きだったという絵画も「そろそろ趣味で描いてみようかな」。印象的な飾らない笑顔を浮かべた。

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