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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2022.11.17

ほどがや国際交流ラウンジの代表を務める
小島 玲子さん
岩間町在住 67歳

異国で戸惑う人の力に

 ○…保土ケ谷区をはじめ近隣エリアに住む外国人支援を目的に、相談窓口や日本語教室、異文化交流などを行うほどがや国際交流ラウンジ。その運営団体の理事長を務めて約5年。11月20日には3年ぶりに完全リアル開催となる「ほどがや国際フェスタ」を岩間市民プラザで開く。「普段は週2、3回の勤務ですが、いまはフェスタがあるのでほぼ毎日来ています」と、事務局のある同プラザに連日足を運ぶ。

 ○…保土ケ谷区内に暮らす外国人は約6千人。中国、韓国の出身者が多く、近年では技能実習生として来日するベトナム人も増えており、相談窓口を訪れる人も多いという。活動を支えるのは20人の職員に加え、ボランティアを含む約120人の会員たち。「言葉が分からないと得られる情報も限られる。相談に来る皆さんは苦労している方たちばかり。少しでも役に立つことが出来れば」と心を寄せる。

 ○…その原点にあるのが40年前に経験したアメリカへの語学留学だ。海外での暮らしに憧れ、氷点下20度になることもあるデトロイト郊外で1年間を過ごした。今と違って日本の情報は現地になかなか届かず、グループを重視する日本と異なる個人主義の国民性にも戸惑い苦労した。支えになったのが現地で知り合った韓国人の留学生仲間。日本に帰国し外資系企業で働き始めてからも交流を深め、これまでに50回は韓国を訪れた。その経験が異国で苦労する人の力になればと10年前同ラウンジに加わった。

 ○…保土ケ谷生まれ、保土ケ谷育ち。幼い頃の外国人のイメージといえば自宅の近所の教会にいる牧師やシスターだった。これまでに訪問した国はアジアを中心に約10カ国。「今後は英国に行きたい」と好奇心は尽きない。

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