保土ケ谷区 人物風土記
公開日:2023.11.30
県から表彰を受けた「今井小学校学援隊」の隊長を務める
細川 泰秀さん
今井町在住 53歳
「人々の心の中に灯を」
○…オレンジ色のベストを身に付け、毎朝7時45分から30分間、今井街道の「今井小学校入口」交差点に立つ。手にした誘導棒を巧みに操り、通勤を急ぐドライバーらに合図を送り、児童らを安全に登校させる。地域住民で組織する「今井小学校学援隊」のメンバーと共に、雨が降ろうが、風が吹こうが、子どもたちが学校に通う日は通学路にその姿がある。
○…今井町の高野山真言宗金剛寺の長男として生まれ育った「今井っ子」。この土地に対する思いは強い。PTA会長を務めた12年前から隊の活動に参加。保護司や民生委員の顔も持つ。「人間は必ず死ぬ時が来る。その時に『あんな人もいたな』。地域の人の心の中にそんな光を灯せれば」。そんな思いから地域活動に汗を流す。
○…小学3年生の春先に「父の後を歩もう」と決意した。小さな心のどこかで父親の姿に影響を受けていた。髪の毛を短くして「小坊主」になり、8月のお盆には檀家宅へ参じた。虫籠、虫取り網を手にして遊ぶ同級生が羨ましく、正座する足の痛みに耐え歯を食い縛った。年の瀬、聖夜を祝い賑わう伊勢佐木町で托鉢をした事もある。網代笠の小さな編み目から贈り物を手にして行き交う人々が目に映った。
○…「やんちゃ坊主」で近所の住民に叱られた記憶もある。地域が子どもたちを育ててくれた懐かしい時代だ。10歳の頃、師僧に買ってもらった5段変速の自転車を長く愛用した。今でも二輪車を好み、四季折々の自然を感じるために遠出をすることもある。自身を「熱しやすく、のめり込むタイプ」と表し、「これだ」という物事を探求する性。そのひとつが「学援隊」活動。日々の活動で人々の心の中に灯をともせればと願いながら歩んでいる。
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