保土ケ谷警察署の新署長に就任した 本田 悦二郎さん 川辺町在勤 57歳
いつまでも現場主義者で
○…「子どもや高齢者が穏やかに散歩できるような安全で安心なまちを守りたい」―。治安維持の舵取り役として、この春やって来た。署長の職務は初めてで、「この歳で新しいことを経験させてもらえる環境に感謝したい」と実直に語る。
○…茅ケ崎市出身。高校卒業後に一般企業に就職したが、明確な目標を持たずに仕事をこなし、「このままで良いのか」という感情が芽生えた。持ち前の正義感を胸に、19歳で警察官に転職した。横浜市街地の交番を渡り歩き、交通違反の取り締まりなどの業務を幅広く経験して視野が広がり、マネジメント力が求められる署長職に活かされているという。
○…新人の時から「現場主義」に徹する。保土ケ谷区の街並みをいち早く理解するべく、休日にまちを散策する。子どもや高齢者の生活環境を自身の目で確かめようと、小学校や病院に向かって歩く。「まずは区内全ての小学校を回りたい」といい、児童が交通事故に遭いそうな危険な通学路を把握したいとか。帷子川沿いの道路も歩き、地震発生時に起こり得る川の浸水などに備えた災害対策のヒントを探る。「準備8割、実施2割という意識を持ち、災害や有事に備えたい。区や消防との連携強化も大切」ときっぱり。
○…水泳やスキーなどを器用にこなすスポーツマン。「いざという時に皆さんの命を守れない警察官では意味がない」と責任感をにじませ、ランニングや筋力トレーニングを欠かさない。定年まで残り3年。「フルマラソンに例えると、40キロ地点を通過中。『誰かのため』『何かのため』と考えれば力が出る。まちの治安維持に協力してくれる住民の方々に感謝の気持ちを伝えられる警察官を育てたい」と語り、自身の役割は明確だ。
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