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保土ケ谷区版 公開:2025年6月19日 エリアトップへ

ボランティアグループ「新井小学校学習応援隊」に所属し、児童らに野菜作りを教えている 小林 義明さん 新井町在住 80歳

公開:2025年6月19日

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小林 義明さん

子どもの成長、畑で見守る

 ○…「子どもたちの笑顔を見ると、元気がもらえて若返る」―。新井小学習応援隊に所属し、同校や千丸台保育園の子どもたちに野菜作りなどを教えるチーム「ダッシュ畑」の代表を昨年から務めている。子どもたちは土に触れ、種をまき、収穫の喜びを分かち合い、食の大切さや命の尊さを学ぶ。「友達と共に純粋に農業を楽しんでほしい」と穏やかに語る。

 ○…愛知県出身。「きょうだいが多く、いち早く働く必要があった」といい、パン職人の兄を頼り15歳で上京。自身もパン職人を目指し、修行の日々を送った。「午後11時に起きて営業終了間際の銭湯に駆け込み、それからパンの仕込みで店に向かうという昼夜逆転の生活だった」と苦労を振り返る。30歳で独立し二子玉川で開業。その後、横浜市旭区に移転して約35年間、昔ながらのパン屋として地元住民に親しまれた。

 ○…パン屋の閉店を契機に新井町に引っ越し、マンションの管理組合や新井町自治会の役員を経験した。新たなつながりができ、約8年前からダッシュ畑の活動に携わる。農業は未経験だったが、今ではスイカなども器用に育てる。「親切に教えてくれた先輩スタッフの皆さんに感謝している。パン作りの師匠も優しく教えてくれたら良かったのに」とお茶目に笑う。野菜だけでなく、子どもの成長を見届けられることも活動意欲の原動力になるという。

 ○…ダッシュ畑のスタッフの高齢化が進み、平均年齢は82歳。「若返りを図りたいが、今の時代は高齢でも働いている人が多いからか、なかなかメンバーが集まらない。何か良い方法を考えないとね」と前を向く。パン作りも農業も試行錯誤が大切だという。80歳を迎えてもなお、地域貢献に情熱を注ぐ。

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