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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2025.09.25

23店舗が加盟する保土ケ谷コンビニエンスストア防犯連絡会の会長を務めている
須田 徹さん
川辺町在住 62歳

「最後の砦」という自覚を

 ○…コンビニエンスストアのオーナーが店舗の垣根を越えて、特殊詐欺の防止などに取り組む組織の舵を取る。オーナーたちとは詐欺の手口などをLINEで共有し、各店舗で啓発に取り組んでいる。「保土ケ谷警察署の方々から、コンビニは詐欺を阻止する『最後の砦』と言われている。地元住民でもあるお客さまが詐欺被害に遭わないよう、今後も直接的な声掛けを徹底したい」と責任感をにじませる。

 ○…川島小のOB。大学卒業後に電機メーカーなどで順調にキャリアを積み重ねたが、「地元密着で60歳を過ぎても続けられる仕事」を求め、50代前半でコンビニオーナーに転身。現在は保土ケ谷区内で3店舗を経営し、店員が架空料金請求詐欺を未然に防いだという実績もある。「コンビニは身近な分、犯罪場所の標的にされることが多い。防犯対策を含め、お客さまの安全を守りたい」と思いが熱い。

 ○…自身のもとにも函館の警察官を名乗る者から電話がかかってきたり、怪しいショートメッセージが届くなど、「詐欺は他人事ではない」と警戒を強める。「母も詐欺被害に遭いそうになったことがあるが、父が詐欺を疑い事なきを得た。詐欺の手口を知っているか、知らないかで結果が変わる」ときっぱり。その上で、犯罪に関する情報を地域に広く発信する方法を模索する。

 ○…元エンジニアということもあって手先が器用。「昔はラジオ作りにはまっていた。時間に余裕ができたらまた作りたい」と少年のようにほほ笑む。保土ケ谷区の印象について、「陣ケ下渓谷公園のような自然がありながら都心に近い。ハングリータイガーや寿(す)々(ず)㐂(き)家(や)などの有名飲食店も多い」と魅力を語る。まちのつながりを大切にし、治安維持に努める。

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