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保土ケ谷区 トップニュース教育

公開日:2026.01.22

上星川小個別支援学級
コーヒーかすを再利用
地域行事で手作り品販売

  • 笑顔で接客する児童

  • コーヒー豆の原産国に生息する動物の絵を描いたポストカード

  • 光学顕微鏡でコーヒーかすを観察する児童

 横浜市立上星川小学校の個別支援学級の児童たちが1月17日、コーヒーを作る上で出るかすを再利用して作ったキャンドルなどを上星川町内会館で行われたイベントで販売した。用意した約200個の商品を完売し、学習の成果に手応えを感じていた。

無駄をなくそうと

 この取り組みは、総合学習の一環で実施。同校の個別支援学級の担任を務める藤田直教諭は、上星川の壹尺珈琲を訪れた際に店主の内田啓太さんと交流が生まれた。児童は昨年9月に同店を訪問し、内田さんからコーヒー豆などの説明を受けた後、焙煎や不良豆を取り除く選別作業などを体験した。

 また、児童はコーヒー豆を焙煎する際に剥がれ落ちる薄皮「チャフ」を店内の壁に使っていることや、一週間で約5kgのコーヒーかすが出ることを内田さんから聞いた。コーヒーかすを再利用する方法をインターネットなどで調査。かすをもとにキャンドル、せっけん、消臭剤、ポストカードを約50個ずつ作り、上星川町内会館で開催されるイベントで販売することに決めた。

 イベントには多くの地域住民が参加。児童は接客から会計までを担当し、力を合わせて全ての商品を売り切った。そのほか、上星川のNPO法人ちゃっとが運営する星の子こども食堂による食料品の無料配布を手伝うなどした。

 同NPOの赤坂厚子理事長は「人出が足りず、袋詰めが追いついていなかった。子どもたちの協力により、スムーズに配布できた」と児童の気配りに感謝した。保土ケ谷区民生委員児童委員協議会上星川地区の中野芳明会長は「子どもたちと顔見知りになることで見守り活動がしやすくなる。こういう機会をいただけてうれしい」と話した。

国大教授の授業も

 藤田教諭はさらに、児童の知識向上を図るきっかけを模索。あるテレビ番組を視聴し、横浜国立大学大学院工学研究院機能の創生部門の川村出教授がコーヒーかすから環境にやさしい素材「セルロースナノファイバー」を抽出する研究に取り組んでいることを知った。川村教授に連絡し、特別授業の講師を引き受けてもらえることになった。

 川村教授は1月14日に同校で行われた特別授業で、同素材が自動車部品などに活用されていることを紹介。児童は、あんこに同素材を含んだどら焼きを試食したり、光学顕微鏡でコーヒーかすを観察した。また、川村教授から科学者のやりがいなどを聞き、夢に向かって努力を継続することが大切だと学んだ。藤田教諭は「児童が地域と関わりを深めながら学習に取り組む機会を増やしていければ」と話した。

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