鶴見区版 掲載号:2012年10月25日号
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谷崎潤一郎と鶴見の意外な関係 豊岡に居を構えた親友・上山草人 文・写真 鶴見歴史の会 齋藤 美枝

谷崎も歩いた道=JR鶴見駅西口そば
谷崎も歩いた道=JR鶴見駅西口そば
 谷崎潤一郎の親友・上山草人は昭和6年から昭和22年まで鶴見に住んでいた。

 上山草人は早稲田大学中退後、美術学校に学びながら坪内逍遥の文芸協会に所属。金色夜叉の大詰めに登場する全身に金粉を塗った夜叉役で強烈デビューを飾る。大正元年には島村抱月・松井須磨子に対抗して近代劇協会を創立。妻の山川浦路や愛人の衣川孔雀らと新劇運動を始め、大正2年に帝国劇場で森鴎外訳「ファウスト」「マクベス」「人形の家」などを上演した。

 大正4年2月頃、谷崎は草人が新橋駅近くの自宅階下に開業した化粧品店かかしやを訪問。率直で飾り気がなく天真爛漫な草人と谷崎はウマが合った。鵠沼に住む谷崎は、上京の折は日本橋の実家には帰らず、かかしやに泊った。大正6年、谷崎は草人著『蛇酒』の序文を書いた。

 大正8年、草人・浦路夫妻渡米。谷崎と佐藤春夫が幹事で壮行会が開かれた。草人がロサンゼルスやシアトルなどで上演した「復活」や「故郷」は、日系移民で大入り満員。大正9年に谷崎が『中央公論』に連載した『鮫人』で、歌劇団を率いる梧桐寛治のモデルは草人だった。

 大正11年、草人はハリウッド映画(トーキー)のエキストラとなり、翌年「バクダットの盗人」に出演。特異な風貌でモンゴル王子役を好演。Sojinを名乗り、比類ない個性的風貌で時代を駆け抜け、ハリウッド黄金期に50本近い映画に出演。チャップリンの「サーカス」にもエキストラとして出演した。昭和2年にトーキー映画が封切られ、英語が不得手だった草人は浦路を残して帰国。昭和6年に松竹蒲田に入社し、個性派俳優として活躍した。

 撮影所に便利なようにと、横浜市鶴見区豊岡鶴見町285に居を構えた。60坪の敷地に10坪の庭のある二階家。京都の加茂川の石を庭の真中に配し、總持寺の山から樋で池に水を引いた。門扉は舟板、床の間や棚はアテの木を使い、居間には炉が切ってあった。斜楓荘と呼ばれた瀟洒な家に谷崎はしばしば訪れていた。

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