京急鶴見駅改札階につながる鶴見駅前歩道橋の一部が、今秋をめどに撤去されることがわかった。鶴見土木事務所によると、周辺の補修作業も含め、今年度中の完成を目ざすという。
鶴見駅前歩道橋は、東口中央のバスターミナルと京急鶴見駅改札階、横浜銀行鶴見支店側の歩道をつなぐ歩道橋。
今回撤去されるのは、横浜銀行側の階段部と、京急側に渡る橋部分=写真=で、京急からバスターミナル部分は残される。
通行空間の狭さ要因
もともと10年以上前から、撤去の声が上がっていた同歩道橋。理由は、JRを利用する歩行者のほとんどが使う横浜銀行前の歩道だ。
幅員に対して階段部と支柱の占有面積が大きく、通行スペースが限られていることから、たびたび信号前で人が滞留する状況にあった。
その中、3年ほど前、鶴見区自治連合会の会合の中でも要望が上がり、市は昨年度検討を開始。市が行った歩行量の調査では、撤去部分の下部に並行して横断歩道があるため、多くが横断歩道を利用している実態が明らかになった。
平日の朝夕12時間調査では、横断歩道利用者が1万242人だったのに対し、横断歩道橋利用者は764人で、利用率は6・5%だった。
同事務所担当者は「通行量などの違いから、利用率は一概に比較できないが、横断歩道が各方面にあることなどから、総合的に判断した」と説明。歩道橋の利用はあるものの、代替は可能として理解を求めた。
落橋は秋ごろ予定
通勤のため、歩道を利用するという近隣の会社員は「特に雨の日は傘もあって通りにくかった。通行しやすくなるのはありがたい」と話した。
今後は詳細設計の上、夏までに工事業者を選定。落橋工事は秋ごろを予定している。車道を含め、規制をともなう作業は原則夜間に実施する方向。残る部分の補修作業など、全体の完了は今年度中としている。
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