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公開日:2025.12.18
東部病院
ロス削減へSDGsロッカー
地元就労支援施設と協力
消費期限内でありながら廃棄されてしまうパンを割引価格で販売する「SDGsロッカー」が区内で初めて、下末吉の済生会横浜市東部病院に設置された。パンを提供するのは江ケ崎町の就労支援事業所「パン工房ばくのいえ」。横浜市の声掛けで両者が協力し、食品ロス削減と共に、同事業所で働く利用者の励みにもなっている。
パンを通常価格の約25%引きで購入できる「SDGsロッカー」。横浜市がSDGsの達成および廃棄物削減に資する取組みとして2024年から始め、東部病院が市内10カ所目となる。今回の設置で年間約2・7t(10カ所合計で年間約20・7t)の食品ロスの削減を見込んでいる。
パンを提供する「パン工房ばくのいえ」は、社会福祉法人大樹が運営する就労支援事業所。ばくのいえでは障害のある人がパン職人として働き、協力しながら製造を行っている。就労支援事業所がこの取組みに参画するのは市内初となる。ばくのいえ管理者の横内翔さんは「これまで廃棄になってしまっていたパンが、こちらで販売できることで本当に助かります。おかげさまで売れ行きも好調で、パンを作る利用者さんたちの励みにもなっています」と笑顔で語る。
パンは15扉のロッカーに300円、500円、800円の3種類で売られ、それぞれ2個、3〜4個、食パンなどを含む5個程度とお得な内容に。「喜んでもらおうと利用者さんが袋に多く入れすぎてお得になりすぎているかも」と笑う横内さん。月曜から金曜の午後5時ごろに納品され、そのそばから買い求める病院職員や患者家族の姿が見られた。
東部病院の関係者は「すべての人を大切にする『ソーシャルインクルージョン』を理念とする病院として、今回の設置が食品ロス削減と障害のある方々の就労支援に役立てば。職員も美味しいパンをお得に買えると喜んでいます」と話す。ロッカーは3階ラウンジに設置されていている。
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