鶴見区(森健二区長)は8月29日、訪日外国人向けに作成した英語と中国語版の鶴見観光マップを公表した。担当者は「まずは鶴見を楽しむきっかけとしてマップを利用してもらい、ファンになってもらえれば」と期待を込める。
マップは、A4サイズ1枚刷りの両面カラー。英語と中国語の2言語で製作された。鶴見駅前で「鶴見らしさ、日本らしさ」が感じられる観光スポットや飲食店を紹介。大本山總持寺やキリンビール横浜工場、沖縄料理店など、10カ所を掲載している。
ターゲットとするのは、京浜臨海部の企業などに通うビジネス目的の滞在者や、東京・みなとみらい方面などを目的として鶴見に宿泊する観光客。
製作にあたっては、約1年前から、鶴見駅前のホテルなどに聞き取り調査を実施。横浜商科大学の商学部長・羽田耕治教授に、掲載内容などのアドバイスをもらいながら完成させた。
A4表裏のみという情報量について担当者は「メインの目的が鶴見ではないのが現状の中、片手にこのマップを持って、すき間の30分を楽しめるようにと考えた」と語る。
鶴見の面白さに気づく「一歩目」としてマップを活用してもらい、より深い魅力に興味を持たせることを狙いとする。
大黒整備など追い風に
訪日外国人に限ったものではないが、市文化観光局の推計で、昨年一年間に鶴見周辺を訪れた観光客は、日帰り約60万人、宿泊約40万人。いずれも前年を7%前後上回る。
区の駅前ホテルへの聞き取りでは、「訪日客は感覚的に10%前後増えている」という返答を得ており、「千載一遇のチャンス」と担当者は意気込む。
また、市などが今春、大黒ふ頭に整備したCIQ(税関等)施設も稼働をはじめ、今後月に一度のペースで客船などが寄港を予定。「3千人〜5千人が訪れる計算」とし、鶴見区内への集客を強化したい考えだ。
現在区は、2014年度に作成した人気ガイド冊子『ことりっぷ横浜鶴見』を英語版に改訂作業中。「今回のマップをきっかけに、さらに詳細な観光につなげていきたい」としている。
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