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鶴見区版 公開:2025年1月9日 エリアトップへ

区長インタビュー 「2年後の100周年へ一歩を」 多文化共生、脱炭素などに注力

社会

公開:2025年1月9日

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インタビューに応える渋谷区長
インタビューに応える渋谷区長

 2025年の年頭にあたり、本紙では就任3年目となった渋谷治雄区長に昨年の振り返りや来年度の重点施策、そして2年後に控えた鶴見区区制100周年などへの思いを聞いた(聞き手/本紙鶴見区編集室・土谷晃)

区民の鶴見への熱い想いに応える

 ――改めて昨年の振り返りとご感想を。

 「区長就任からこれまで、コロナ禍を経て鶴見のまちが活気を取り戻していく姿をこの目で見て、そのエネルギーにとても勇気づけられました。そして昨年も区民まつりをはじめ地域のお祭りやイベントに多く参加させていただき、沢山の方の笑顔に迎えられる中で、改めて区民の皆さまの鶴見への熱い思いを強く感じることができた1年となりました。

 企業等の皆さまとの連携も広がっており、昨年は市内の2つのプロスポーツチームと初めて『つるみ区民デー』を開催し、区民の皆さまがスポーツに触れていただく機会を創出したほか、区内企業向けの『地域貢献応援セミナー』では、幅広い業種の方に事例を発表いただくなど、多くの企業の皆さまに参加いただきました。

鶴見川人道橋が3月完成

 また、2年目の開催となった『鶴見区 商店街スタンプラリー』は、商店街や店舗の数がさらに充実し、私も参加しましたが、まだまだ区内には魅力的なお店がたくさんあるんだな、という新たな発見もありました。このようなまちの賑わいづくりにつながる企画は今後も続けていきたいですね。鶴見のまちが年々変化していることも感じています。昨年7月には待望の『北寺尾六丁目サムエル公園』が全面オープンし、既存のはらっぱを生かした緑豊かな空間となっているほか、11月には区内地区センター2館のプレイルームをリニューアルし、親子で楽しく絵本やおもちゃにふれあえる場として活用いただいています。

 さらに、鶴見川の新鶴見橋から末吉橋の間で工事を進めている鶴見川人道橋が、ついにこの3月に完成する予定です」

 ――区の課題を含め、施策の成果やご感想を。

 「昨年は元日に能登半島で大地震が発生し、夏には全国各地で豪雨災害が相次ぐなど、あらためて防災は区役所にとっての最重要課題であると認識させられました。昨年は、地域防災拠点のスペースが不足した場合などに開設する補充的避難所において初めての開設訓練を実施しました。また、災害時要援護者支援策として、取組実践アイデア集を作成したほか、地域の皆様の活動を紹介する動画も公開するなど、地域の実情に合わせた取組の検討に活用いただいています。

 さらに、災害時のペット対策として、ペット防災セミナーや関係者同士のネットワークづくりに向けた勉強会なども開催し、あらゆる状況を想定して防災力の向上に取り組んでいるところです。

健康増進や地域福祉の取組も

 区民の皆さまの健康増進に向けた取組も積極的に進めています。区役所で作成した『歩いて得する健幸マップ』をより多くの方に活用いただくため、スポットを巡るスタンプイベントを実施したほか、企業や団体の皆さまとも連携し、ごみ拾いをしながらジョギングをする『プロギング』や、鶴見の名所を巡るウォーキングイベントなどを実施しました。様々な世代の方が無理なく楽しめることが継続的な活動のポイントだと考えていますので、今後も様々な趣向をこらしながら取り組んでいきたいと思います」

 ――来年度はどのような施策に重点的に取り組みますか?

 「現在、鶴見区民のうち約18人に1人が外国籍であり、多国籍化も進み、様々な文化や背景を持つ方々が多く暮らしています。昨年5月には、さらなる多文化共生社会の発展を目指すため『鶴見区多文化共生基本指針』を策定しました。

 この指針に基づき、外国人区民の皆さまが身近な場所で情報収集ができる拠点を増やすことや、学習支援の充実に向けた取組等を区内施設及び関係機関との連携で進めており、今後も皆さまのご協力をいただきながら取組を展開していきます。

脱炭素化に向けた行動変容も

 また、2027年にはGREEN×EXPO 2027が開催されますが、その先の30年には、横浜市は温室効果ガスの排出量を13年度比で50%削減するという大きな目標を掲げています。

 この目標を達成するには区民の皆さま一人ひとりの行動が重要で、鶴見区では『目指せ マイナス263万kWhチャレンジ』と題して、区民参加型の節電キャンペーンを実施するなど、脱炭素化に向けた取組に力を入れています。

 この4月からはプラスチックの出し方が変わり、これまで燃やすごみだったプラスチック製品もリサイクルの対象になりますので、これらも契機に、来年度も皆さまと共に『脱炭素ライフスタイル』の実践に取り組みたいと考えています。

 また、『鶴見・あいねっと(鶴見区地域福祉保健計画)』について、皆さまには日頃から各地域において様々な活動に取り組んでいただいています。来年度はいよいよ次期計画を策定していきますが、皆さまの想いが込められたものとなるよう、意見交換を行いながら進めてまいります」

 ――最後に、区制100周年への思いと区民へのメッセージをお願いします。

 「100周年はまさに歴史的な節目であり、区民の皆さまにとって特別な年になると思います。実際に地域や企業の皆さまからも『100周年に貢献したい』という言葉や、様々なご意見やアイデアをいただいています。これまでの100年の歴史を振り返るとともに、次の100年に向けての新たな一歩を踏み出す記念すべき年を、皆さまと一緒に盛り上げていきたいですね。

 27年に迎える区制100周年とGREEN×EXPO 2027を一つの契機として、誰もがいつまでも住み続けたいまちを目指し、今年も取り組んでまいります」

リニューアルしたプレイルーム
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区制100周年への思いを語る渋谷区長
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