タウン童話 『虹(にじ)の橋』 絵・文 バタバタばーば(斎藤分町在住)
久しぶりに虹の橋がかかったよ
これで空の上の友達に会える
この虹ね、友達のお父さんが作ってるんだって
雨がふらないと7色の絵(え)の具(ぐ)がとけないんだって
今日おやつの時間に雨がとつぜんやんだから
きっと今日は絵の具をとくことができるな
友達のおとうさんが、いっしょうけんめい作りはじめているだろうな
間もなく橋がかかるころだろうと、思っていたんだ
でも赤の色を作るのはむずかしいって言ってたな
だいだい色は夕日の色をさんこうにできるだろうな
黄色はレモンの色かな
青は空の色がいいな
あい色は遠いい山の色
むらさき色は春に咲くふじの花
お父さんはふじの花の色、おぼえているかな
夕方、大きな虹の橋がお寺の屋根(やね)の上にかかった
やったー、きっと向こうがわで、
友達もそう言ってるだろうな
僕はお寺の屋根の上から、
友達は雲の中からわたりだした
ちょうど真ん中で会えた
「久しぶりだね」
「久しぶりだね」
それから虹の橋でおすべりをしてあそんだんだ
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