ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 40学童に骨の異変
私は近々ネット配信する中高年向け筋トレ法の映像を製作中で、現時点実技と解説部分の編集段階にある。プロデュースしてくださったのは小学1年生の女の子を持つ女性であるが、思わぬ話を聞いて驚愕した。表題『学童に骨の異変』の初耳情報だが、意外にもその原因が重いランドセルだという。TVも取り上げたそうだが、気づかずにいた私は「なるほど」と何度も頷き話に聞き入った。
1980年代から土曜も休日となり『ゆとり教育』が実施された。偏差値重視の教育を見直してのことだったが、年々学力の低下が顕著に現れ、現在は『脱ゆとり教育』に転換した。その結果授業時間も教科も増え、必然的に教科書もノートも多く持ち運ばなければならなくなった。ランドセル自体は技術の進歩で軽量化されたというが、それでも詰め込んだ中身を含む総重量は平均7kg、その他に体操着や水筒を入れたバッグも下げて行く。1年生の平均体重は21kg程だから小さな身体への負担加重は30%を優に超す。成長期で骨の柔らかい学童に異変が出てもおかしくはなく、首・肩・腰・膝の痛みをうったえ親に湿布を張らせる子もいるとか。
近年運動意欲が向上した中高年の体力伸展に反し、子どもの体力低下が懸念される。遊びの変化とも言われているが、体の不調から外遊びを躊躇する子もいるのでは―。骨に異変を抱えたまま大人になっては多くの障害を生む。教科書のデジタル化が閣議決定されたとも聞いたが、改善策になればと切に願う。
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