神奈川区防犯協会会長の岡田孝さん(83)=旭ケ丘在住=が、9月26日に行われた全国地域安全運動中央大会で防犯栄誉金章を受章した。県内7人の中の1人として表彰状を受け取った岡田さんは「地道な活動の成果を評価してもらった」と喜んだ。
半世紀前から活動
「青パトなんてない時代。とにかく窃盗犯が多くて警察官と一緒に歩いて区内をパトロールしていたよ」
区内で葬祭業を営む岡田さんは、防犯組織のない半世紀前に活動をスタート。1973年に区防犯指導員連絡協議会が設立されると同時に指導員を始め、昨年度まで同協議会会長を務めていた。
本年度からは同会長を退任し、新たに区防犯協会会長となったほか、青木第一自治連絡協議会会長としても地域における自主防犯活動を継続推進するなど、防犯協会の運営に積極的に取り組んでいる。受章は「多年にわたり地域安全活動に尽力し安全で安心な街づくりに貢献した抜群な功労」が評価されたもの。着任早々の吉報に「うれしいね」と笑顔を見せた。
振り込め詐欺を防げ
犯罪減少については一定の成果を感じている岡田さんが現在、胸を痛めているのが「振り込め詐欺」の被害だ。区内では今年9月26日までの特殊詐欺被害が74件・1億8820万円。これは県内ワースト。「高齢者を狙う手口が頭にくる。何とか防ぎたい」
岡田さんはパトロールや座談会、キャンペーンなどの防犯行事に積極的に参加し、周知に努めることが、自主防犯意識の高揚に効果的だと考えている。「警察と地域の橋渡し役として、今後もさまざまな場所に出向き広報していきたい」と抱負を語った。
神奈川区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>