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横浜大空襲の記憶たどる 平和のための戦争展

社会

公開:2020年10月1日

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東神奈川上空から撮影した空襲写真(横浜市史資料室所蔵・山本博士資料)
東神奈川上空から撮影した空襲写真(横浜市史資料室所蔵・山本博士資料)

 1945年5月29日の横浜大空襲から75年を迎えた今年、新型コロナウイルス感染症の影響で開催が延期されていた「平和のための戦争展inよこはま」が、10月10日(土)・11日(日)に横浜駅西口のかながわ県民センターで開かれる。主催者は「10月2日は横浜市が非核宣言をした日。戦争による悲劇を忘れず、戦争も核もない世界を願い成功させたい」と話している。

 実行委員会は、戦後50年を迎えた翌年の1996年から戦争展を開催。推定8000人ともいわれる死者を出した横浜大空襲の歴史を若い世代にも伝えようと、毎年5月下旬から6月上旬に開いている。

 横浜商業高校の卒業生らでつくる任意団体で、毎年戦争展に協力している「NGOグローカリー」は、2日目の11日に「5月29日・東神奈川で-4人はどう逃げ惑ったか」というテーマで調査結果の報告を行う。

 グローカリーは、米軍機が焼夷弾を落とす際の標的とした平均弾着点の一つ「東神奈川駅周辺」に着目。同地で空襲に遭った4人から避難経路などの聞き取りを続け、地図上に落とし込んだ。当日はスライドに地図を映し出しながら、出席する3人の証言をもとに避難時の行動や爆撃直後の光景を来場者と共にたどる予定だ。

 実行委員の吉沢てい子さんは「市民の半数が被災した悲劇を忘れることなく、過去の歴史を現在、未来につないでいくきっかけにしたい。各国で今起きていることを知り、世界の人々と協力することの大切さも感じてもらえたら」と話す。

 10日は、「『はやぶさ2』地球帰還!宇宙で育む平和な未来」(JAXA宇宙科学研究所広報担当・大川拓也さん)、「人類は、核兵器とは共存できません」(横浜原爆被災者の会会長・和田征子さん)、「アフガニスタンの復興・再建と中村哲先生の灌漑事業」(JICA国際協力専門員・永田謙二さん)と題した講演が行われる。午後1時30分から4時。

 11日は、東京大空襲・戦災資料センター館長の吉田裕さんによる講演「アジア・太平洋戦争の戦場と兵士―戦争体験をいかに伝えるか」を実施。日吉台中学校=港北区=の演劇部による朗読劇もある。1時から3時30分。

 両日とも資料代500円が必要(高校生以下無料)。問い合わせは実行委員会【電話】045・241・0005。

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