子育て、高齢者支援に重点
神奈川区運営方針を公表

親子が集う「すくすくかめっ子」の様子（区提供）

　神奈川区は５月25日、令和４年度の区政運営に向けた目標や施策などの方針を定めた「運営方針」を公表した。「笑顔でつながる『神奈川区』」を基本目標に、子育てや高齢・障害者支援、新型コロナウイルスの影響で制限されている地域活動の再開に向けた支援などを重点に取り組んでいく。

　今年度は、基本目標である「笑顔でつながる『神奈川区』」の達成に向けて、「安全・安心なまちづくり」「誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり」「地域がつながり魅力にあふれるまちづくり」の３つの施策が展開される。

　子育て支援では、親子同士の交流や相談ができる地域の居場所の活動を支援するほか、今年度から乳幼児の事故を予防する啓発や講演会の実施、児童虐待の早期発見や養育者の孤立防止に取り組むための「グループミーティング」などに力をいれる。

　高齢者支援では、フレイル予防や認知症への理解促進の取り組みを推進。「体にいいことを続ける手帳（仮称）」や「『つながる』便箋セット」などの作成・配布などを予定している。また、障害者支援では、地域作業所などの製品を紹介するガイドブックを作成し、活動支援を行う。

地域福祉保健計画を推進

　昨年度に完成した「かながわ支え愛プラン」第４期地域福祉保健計画を進め、地域活動の取り組みをウェブサイトや地域メディアなどで発信するほか、地区の特徴を把握するため、データ分析を行い、地域支援に活用する。また「神奈川区地域づくり大学校」の卒業生を対象とした新たな取り組みの補助やつながりづくりも実施していく。

　そのほかにも、富家町公園全体の再整備工事の実施も予定している。同運営方針の神奈川区のホームページで閲覧ができる。