三ツ沢中町在勤松木裕一さん
全国デザインコンで入賞
受賞作品が手帳に

入賞作品が載る手帳を手にする松木さん
きょうされんTOMO市場

　（社福）ぐりーんろーどが運営する障害福祉サービス事業所ネバーランド＝三ツ沢中町＝に通う松木裕一さん（39）がこのほど、きょうされんが主催する「全国グッズデザインコンクール」で入賞した。同コンクールでは、全２４７事業所から１７０３点の応募があり１００点が入賞・入選。県内では、松木さんの作品を含め３作品のみの入賞だった。

　きょうされんは、１９７７年に結成された共同作業所全国連絡会が前身となる団体で、就労系事業をはじめ、グループホームや相談支援事業所など、全国約１８６０カ所の加盟事業所がある。

　同団体は年に一度、グッズデザインコンクールを開催しており、入賞・入選した作品の中から、「なかまのうた」ブランドとして、カレンダーやスケジュール帳、タオルなどのデザインに取り入れて販売している。今回入賞した松木さんの作品もスケジュール帳の５月のページに採用された。

　自閉症を抱える松木さんは、２００２年のときに同法人に入所した。普段は、餃子や焼き菓子の調理やバッグなどの裁縫製品の製作などを行っている。

好きなＦ１を

　趣味は、Ｆ１雑誌を読み込み、その年代ごとの象徴的なレーシングカーのカラーを書き留めること。ノートには、１９８４年から色の異なる歴代のレーシングカーがひとつひとつ丁寧にイラスト化されている。今回のコンクールでは、特にお気に入りである１９９４年のレーシングカーのカラーを模して鈴鹿でのレースの様子を描いた。

　コンクールの入賞は、同法人では初めての快挙。松木さんは「入賞を狙っていたので、完璧でした。とても嬉しいです」と満足そうに話した。ネバーランドの責任者を務める加藤祐子さんは「普段は、人と関わるのが苦手な方ですが、今回はとても積極的な一面が見れたので嬉しかったです。作品の入賞が自信に繋がったと思います」と喜びを語った。

　松木さんの作品を取り入れたスケジュール帳は、きょうされんが運営するＴＯＭＯ市場で購入することができる。詳細や購入は、左記二次元コードから。