神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2024年6月27日 エリアトップへ

横浜市 児童虐待対応 過去最多に 初めて1万4千件超える

社会

公開:2024年6月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
児童虐待対応 過去最多に

 横浜市はこのほど、2023年度の市内における児童虐待の対応状況について発表した。市全体での対応件数は1万4035件で、前年度に比べ1058件増加し、2年続けて過去最多を更新した。

 横浜市における児童虐待の対応件数は年々増加を続け、19年度に初めて1万件を突破。20年度は1万2554件で過去最多を更新した。21年度は減少に転じたものの、22年度は1万2977件に。23年度は前年より8・2%増え、初めて1万4千件台に達した。

学校からの通告増加

 通告・相談の経路別の増加率を見ると、目立つのが「学校」からの2125件。前年度に比べ463件増(27・9%増)となった。さらに「幼稚園」(97件)は前年度から42・6%増、「児童福祉施設など」(213件)は29・9%の増加となる。件数で最も多いのは「警察など」で4451件。前年度から159件の増加で、全体の31・7%を占める。

 相談種別では、心理的虐待が7129件と全体の50・8%を占める。次いでネグレクトが3748件(26・7%)、身体的虐待が3034件(21・6%)と続く。

 市担当者は、児童虐待対応件数が過去最多となったことを「重く受け止めている」とした上で、増加の背景には地域の中での虐待防止や、体罰禁止などの意識の高まりがあるとする。市は21年度から22年度にかけて、全18区のこども家庭支援課に「子ども家庭総合支援拠点」機能を整備。関係機関との連携等に力を入れてきたことにより「早期発見の重要性が広まり、相談や通告をしやすい体制が整ってきたのでは」と分析する。

 さらに市は昨年度から、子どもの権利などの理解力を深めることを目的に、横浜市民を対象に「こども虐待防止市民サポーター講座」を始動。これまで240人が受講している。今年度も継続する構えで、昨年度に実施した基礎編に加え、応用編も行っていく予定。市では「体罰によらない子育てを推進するため、啓発にも力を入れていきたい」としている。

神奈川区版のトップニュース最新6

防災、子育て支援に重点

横浜市予算案

防災、子育て支援に重点

2年連続プラス編成

2月6日

翠嵐高が全国大会へ

科学の甲子園

翠嵐高が全国大会へ

知識と技術を競う

2月6日

全戸導入に向け技術検証

市水道の自動検針

全戸導入に向け技術検証

市民生活の利便性向上も

1月30日

大神商店会が特別賞

かながわ商店街大賞

大神商店会が特別賞

新しい形のまちづくり

1月30日

区内農家も苦悩

キャベツ高騰

区内農家も苦悩

猛暑や乾燥で出荷減

1月23日

下水道浸水対策を強化

横浜市

下水道浸水対策を強化

高リスク地区で施設整備

1月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月23日0:00更新

  • 1月9日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年2月10日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook