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公開日:2024.07.18

みんなの声で「神奈川区丼」
学生の調査基にメニュー化

  • アンケート結果を説明する学生たち

  • 16日から提供中の「みんなの海幸丼」(提供写真)

 区内で活動する学生団体「まち×学生プロジェクトplus(愛称・まちかけ)」によるアンケートを基にした、神奈川区の魅力がテーマの料理が横浜市役所本庁舎=中区=にあるTSUBAKI食堂で提供されている。同店が月替わりで実施する「横浜食育18区丼」の一環で、7月31日までの限定販売。

 横浜食育18区丼は、市内18区それぞれの区で採れた食材等を「丼」という形で味わいながら横浜の食文化、18区の魅力を再発見し「食」を通して横浜への地域愛を育む取り組み。18区丼は2021年からスタートし現在2順目を迎えている。今月15日までは横浜中央卸売市場をテーマにした「ハマの台所プレート」が提供されていた。

160人にアンケート

 「まちかけ」は、六角橋の地域団体と神奈川大学などの学生が「世代を超えて想いをつなぐまちづくり」をテーマにまちを盛り上げるプロジェクト。現在はNPO法人化し、神大以外の学生も参加している。

 今回まちかけはメニュー開発にあたり、「目指せ100人みんなの声から作る神奈川区丼」をテーマに、約2週間をかけてアンケートを実施。「神奈川区のイメージは『青と海』『緑と丘』のどちら?」や「市内駅数ナンバーワンの神奈川区でイチオシ路線は?」「在勤・在住だから知る神奈川区の魅力は?」などの質問を設定し、区内各施設の訪問やウェブ上で160人から回答を集めた。

 アンケートでは「緑と丘」のイメージを持つ人がやや多いことや、大学や商店街、市場のイメージ・魅力が大きいことなどが分かった。中心となって活動した田中杏菜さん(横浜市立大4年)は「アンケートをもとに、神奈川区のことを知らない人も食べたらわかるメニューが完成してほしい」と話した。

 7月9日にTSUBAKI食堂で行われたイベントでは、まちかけの学生らがアンケートの結果を報告。自身も神奈川区に住んでいるという同店の椿直樹代表は「160人も集めたのはすごい。1つ1つの声をよく見て良い丼を作りたい」と話した。

市役所庁舎で31日まで

 そうして誕生したのが16日から販売中の「みんなの海幸(かいこう)丼」。まぐろやしらすなど横浜中央卸売市場の魚介類や、枝豆やキュウリなどの野菜が入った「海幸丼」をメインに、だし汁、羽沢町の「川合楽彩農園」で採れた野菜などを使った山形だしと冷奴がセットになった、海と丘それぞれの魅力が散りばめられたメニューだ。価格は昼1600円、夜1900円で、販売期間は7月31日まで。

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