川崎市の文化向上に尽力した市民らに授与される川崎市文化賞に、宮前区の井口衞(75)さんと高野映子さん(69)が選ばれた。
市が主催するこの賞は区長や市内関係団体の推薦を受けて決まる。今年は文化賞3名、社会功労賞1名2団体、音楽特別賞1名が選出された。
井口さんは元市立小学校教諭。校長会会長を務めたほか、市青少年科学館運営委員長、市学校施設利用検討委員会委員長を歴任。教育現場では指導が難しく、後回しにされがちな給食教育、性教育等の指導に力量を発揮し、市の「教育史」「副読本かわさき」の編さんにも携わり、斬新な編集法で高い評価を得た。また退職後は不登校児に悩むこどもたちに学びの場、活動の場等を提供する「NPO法人教育活動総合サポートセンター」を立ち上げ、多くの児童・生徒の学校や社会への復帰を手助けした。
この受賞に対し井口さんは「スタッフや支持者の皆さんとともにいただいた賞。子どもたちの笑顔を糧にこれからも力を尽くしたい」
と喜びを語った。
高野映子さんは市の音楽のまちづくりを成功に導いた1人として受賞した。
「かわさき市民合唱祭」や「かわさき市民第九コンサート」など市民の合唱活動を支え、16年のミューザ川崎シンフォニーホールのこけら落としコンサートでは1000人の市民合唱隊を統括し、成功させた。
優れた指導力と厚い人望、見識の深さなどから市や市内の音楽関係者との連携、調整の中心的存在としても活躍する高野さんは、現在、音楽のまち・かわさき推進協議会副会長兼、運営委員を務めている。
高野さんは「とても光栄。多くの皆さんの支えに感謝しながら、これからも音楽のまちづくりに貢献していきたい」などと話した。
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