戻る

鶴見区 人物風土記

公開日:2025.12.25

市民オーケストラ「ヨコハマベイフィルハーモニー」の団長を務める
池谷 真澄さん
都内在住 43歳

一瞬の芸術で感動届ける

 ○…横浜開港祭で公募で結成された管弦楽団をきっかけに、2013年に有志で作った市民オーケストラ「ヨコハマベイフィルハーモニー」。その団長を当初から務める。潮田や矢向地区センターを拠点として毎月練習を重ねている。「今では公開リハーサルに立ち見が出るほど地域の方々に知ってもらえてありがたい。オーケストラを身近に感じていただき、感動の場を提供できたら」と思いを語る。

 ○…音楽との出会いは桐蔭学園中学校の3年時。「ずっと帰宅部だったのですが、音楽の先生から『ふらふらしているなら音楽はどうだ』と声を掛けられ、第九の会に参加し始めました」。慣れないドイツ語に苦戦しながらも、懸命に暗記して練習を重ねる中で、第九『歓喜の歌』の魅力に惹かれていった。「特に『全ての人々は、兄弟となる』という歌詞が好きで。第九から音楽に飛び込んだ身として、一生をかけて追求したい思いもあります」と熱く語る。大学では理学部を専攻する傍ら、吹奏楽部に入部して憧れていたフルートに挑戦。音楽の道も追及していった。

 ○…仕事では東京都健康長寿医療センターの研究員として健康につながる薬の開発、実験などで忙しい日々を送る。「病院内の演奏会に参加したりもしています。研究と音楽の両方を追求できる稀有な体験をさせてもらっています」と笑う。

 ○…楽団では、結婚して育児が忙しくなった頃に裏方に回った。でも、その間に偶然参加したコントラバスの体験会でその魅力にはまり、復帰後に奏者を務める。「大人数で1つのものを作るって本当に楽しいんです。オーケストラはその場で消える芸術作品。その一瞬が聞く人の心に響くものになればと思いを込めて演奏しています」

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

鶴見区 人物風土記の新着記事

鶴見区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS