今年19回目の開催となる「ふる里さくら祭り」の実行委員長を務める 斎藤一久(かずひさ)さん 宮崎在住 66歳
”住民手作り”でこれからも
○…宮崎台の春の風物詩「ふる里さくら祭り」の実行委員長を務める。毎年4月の第1日曜日に開催され、今では約4万人が訪れる恒例イベント。「お祭りを通してこの地域の子ども達に自分の『ふる里』だと思ってもらえたら嬉しい」と想いを込める。ボランティアとして参加する実行委員をはじめ、出店者や出演者、地元商店など地域の皆でつくる「手作り」の祭り。「色々な立場の意見を取り入れながら周りの皆さんと手を取り合っていきたい」
○…さくら祭りに初めて関わったのは1998年の第2回開催時。初代の実行委員長と地域のボランティア団体で一緒に活動をしていたことから声をかけられた。ともに地域の挨拶回りや資金集めをしていくうちに、多くの人と出会えるさくら祭りの魅力に引き込まれ、運営の中心的な存在に。第8回から実行委員長を受け継いだ。足りない機材を学校から貸してもらったり、歩行者天国のためにバス停を移動してもらったりと回を重ねるごとに周囲の協力のありがたみを実感。「地域の人たちの応援や支えがあってこそのさくら祭り」と感謝の想いを滲ませる。
○…山梨県の農家の生まれ。「小学生時代は毎年通知表に『大まか』と書かれていた」と笑う。そのおおらかさから親しみを込めて「仏のいっきゅうさん」と呼ばれたことも。高校卒業後上京し、サラリーマン生活などを経て区内で自営業を始めたのが17年前のこと。地域活動に関わるようになり、「休日を過ごすだけだった地域に繋がりができた」と顏がほころぶ。
○…10年以上前のこと、「さくら祭りは(区民祭に次ぐ)第2の宮前区のお祭りだ」という当時の区長からの言葉が印象深いという。「来年は20回の節目、新しい担い手も増えると嬉しい」と世代交代も視野に入れる。「これからは妻と海外旅行に行けたら」と、世界一周もひとつの夢だ。優しい瞳でさくら祭りの発展を見守り続ける。
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4月26日
4月19日