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宮前区版 公開:2015年5月29日 エリアトップへ

有馬出身の兼業バイオリン奏者として全国各地で演奏する 手島 宏夢さん 東京都在住 28歳

公開:2015年5月29日

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懐かしの音楽を若い世代へ

 ○…「懐かしの音楽を多くの人に届けたい」―― 。カントリーやブルーグラスを奏でるバイオリン奏者として活躍。楽器の生の音を楽しんでもらいたいとライブ活動を精力的に行っている。31日には区内有馬のアリーノで自身が所属する演奏グループ『ハニークッキーズ』の凱旋ライブも開催。「地元で演奏するのはなんだか不思議な気持ち。どんな人が来てくれるか楽しみ。同窓会みたいになるのかな」

 ○…初めてバイオリンに触れたのは4歳の頃。若い世代には馴染みの少ないブルーグラスに夢中になったのは現在もアマチュアバンドで演奏を楽しむ両親の影響だったという。「仲間たちと本当に楽しそうに演奏している姿が印象的だった。よく大人たちに可愛がってもらっていましたね」と懐かしむ。ハニークッキーズのメンバーとの出会いも両親の音楽仲間の繋がりがあったからこそ。「自分たちがやってきたことを形に残したい」と昨年にはアルバムもリリースし、ますます活動の幅を広げている。

 ○…子ども時代は野球や水泳、ボーイスカウトと様々なことにチャレンジした。そのうち性に合ったのはバイオリンと野球だったという。「野球というと驚かれますね」と意外な一面を見せるが、高校3年でアメリカに留学した際にはリーグ優勝、オールスターを経験したほどの実力だ。『あきっぽい性格』と自身を分析する一方で「自分が楽しんでやってきたことは力がついて続いている気がしますね」と穏やかに微笑む。

 ○…平日は会社員、休日はバイオリン奏者と2足のわらじを履く。忙しい日々だが、マイク眞木さんとの共演や父親と所属するバンドでアメリカのブルーグラスフェスに日本人で唯一出演するなど様々な場で演奏している。楽器本来の音を楽しむブルーグラスの魅力を若い世代に伝えたいと日本語での作曲にも挑戦。「大好きな音楽を一生続けていきたいですね」と手島流の音を奏で続ける。

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