県の消防救助技術指導会「溺者救助部門」で1位を獲得したメンバーの一人 矢澤 隼人さん 平在住 26歳
目標は父のような救助隊
○…岡山で8月に行われる全国大会に一歩近づいた。次は関東大会。昨年は西日本豪雨の影響で、全国大会に出る権利は得ていたものの、不戦勝だった。再挑戦するため、今年も、昨年と同じチームのメンバーで戦いに臨むと決め、練習に励む。
○…3歳から明治大学4年生まで、水泳に日々を捧げた。橘高校3年生の時、沖縄のインターハイ「背泳ぎの部」200mで優勝に輝く。五輪出場を目標に必死で練習の日々を送るが、左腕の故障のために断念。昔からの本当の夢である「消防士」を目指した。「父が消防士なんです」と笑顔。同僚や先輩・後輩から頼りにされていた父。「負けないようにしないと」と父との実力差を痛感しつつも、前を向く。
○…高津消防署の久地出張所隊員。水難救助隊でもある。「川崎市は海もありますし、川が多いんです」。大会に出場したチームは3人構成。市内で指名・選抜されるメンバーとは、抜群のチームワークを発揮する。ポジションは救助者役。「陸でロープを引っ張る補助者が浮環(浮き輪のような救助道具)に結束しやすいように、スタート時にロープをほどきやすくする。泳いでいる間は顔を水に着けない。浮環を溺者役が取りやすいように工夫する」と、競技を真剣な口調で語る。
○…海外旅行が好き。今年の冬にはハワイ、タイにも2回行った。ハワイのオアフ島では、景色を楽しめる山登りを満喫したという。普段は「EDM」というジャンルの洋楽を聴いている。「将来は父と同じ救助隊になりたい。火災現場や災害現場は非日常で今まで体験したことのない場ばかり。先輩の経験を聞いて活かしていきたい」と目標を語る。筋トレに励む優しくも厳しい先輩を横目に、カメラに意志ある笑顔を向けた。
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4月19日
4月12日