宮前区歯科医師会の新会長に就任した 中島 信也さん 野川台在勤 62歳
経験と実績、地元に還元
○…若くして日本歯科医師会の常務理事を務めるなど、華々しい経歴を歩んできた。活動の場を全国から地域組織へ移すのは異例とも言えるが、「貴重な経験を積むことができたので、制度化してきたものを医療の現場で実践してみたくなった」。最前線で学んできたものを地域に還元するのが今の目標だ。区歯科医師会の会長職を見据え、昨年は副会長に立候補。地域医療について勉強する場を重ねてきた。
○…歯科医の家系のため「歯科医院がある生活が日常だった」。桐蔭学園を経て、祖父や父と同じ東京歯科大へ進学した。夢中になったのがラグビー。主将兼司令塔として、全国の歯科大が集まるリーグで同校を優勝に導いた。「責任感を持って仕事に臨むことなど、学ぶことはたくさんある」。4代目となる息子も母校を卒業し、春から臨床研修医として歩み始めた。「ラグビーもやっていてね」と目を細める。
○…口腔外科医を志したのは、外科手術を見学した際の一瞬で決まった。「患者さんを移動させようと手が触れた瞬間のぬくもり。人の温かさを感じて、これしかないと思った」と回顧。医局で約10年研さんを積み、認定専門医の資格を得た。制度化に深く携わった「オーラルフレイル」(口腔機能の衰え)に関する記者会見に同席するなど、長く歯科の最前線で力を発揮してきた。
○…モットーは「妥協しないように努めること」。憧れの存在が活力の源だ。「自分も彼のようになりたいと思えば、努力は苦にならない」。そうやって成長を続けてきた。会員には同じ目標に向かうことを求める。「誰が語っても同じことを言えるくらい、方向性を共有していきたい」とチームワークでタッチダウンを狙う。
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4月26日
4月19日