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宮前区版 公開:2021年9月10日 エリアトップへ

葉加瀬太郎さんのアルバムジャケット絵を制作した 日吉 拓哉さん 鷺沼在住 22歳

公開:2021年9月10日

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未来描く無限の可能性

 ○…SNSで発信した作品が爆発的に話題となり、有名バイオリニストから仕事を依頼されることになった多摩美術大の学生。「なんでもやる一番忙しい学科」という総合デザイン学科で、「自分なりのカッコいい」を描き続ける。自分なりの意味を持たせて描くことがポリシー。「全ての意味が伝わらなくてもいい。意図しない事を綺麗とか面白いと思ってくれれば、それが描く意味になっていく」

 ○…鷺沼小出身で、東京五輪日本代表の田中碧選手と同じクラスだった。一緒にさぎぬまSCでサッカーボールを追いかけた仲。「彼はゲームなど何から何までサッカー一色。突き詰めていたから世界へ羽ばたけたんですかね」と旧友の話に熱がこもる。美大を目指したのは2浪時のこと。美大の予備校に通い「絵を描くのが楽しくて」と描きまくり、1年で合格。『突き詰めること』を見つけた。

 ○…入学後は、造形や描写、グラフィックなどの課題に追われる毎日。『浮世絵で現代の東京を描く』課題に、「オリジナリティはなくていいのか」と疑問を感じつつも「真似でいいならとことんやってやる」との反骨精神から富嶽三十六景の波と上野のパンダやモノレール、アメ横などをオマージュした作品を作成。ツイッターにアップした所「バイトを終えたら3万イイネがついていて驚いた」と振り返る。「バズって」から、制作のモチベーションにより火が付いた。

 ○…現在3年生で、もうすぐ就職活動が始まる。将来は「アートで何かをプロデュースするような、クリエイティブな仕事に就けたら。広告代理店などで、発注主から制作者までの動きなどを学びたい」。可能性というキャンバスに、未来を描いていく。

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