宮前区まちづくり協議会のウォーキング部会で部会長を務める 渡辺 啓さん 鷺沼在住 70歳
切磋琢磨で街に学び
○…見慣れた街を新たな視点で眺め、近隣の魅力再発見をテーマに活動している。昨年、部会長に就任し、次のイベントが20回の節目を迎える。常に先頭に立ち、参加者と地域の話を交えながら歩く。交流から学びを得て、互いに切磋琢磨する関係が活動の楽しさだ。「街の中にある日常の景色にも、地域の歴史や学びがあることが面白いね」と屈託のない笑顔を見せる。
○…宮城県栗原市出身。地理や歴史が好きで、子どもの頃は地図帳を愛読した。就職したのも日本全国を飛び回る仕事。合間を縫って名所や旧跡を見て回ることが趣味となった。25年前に宮前区に移り住んだ後も近隣の歴史に着目。今や、かわさき歴史ガイド協会の理事も務める。かわさき検定や城郭検定など、地理歴史系の検定受験が最近のマイブームだ。「次は世界遺産検定にもチャレンジしたい」と次の目標を見据える。
○…仕事や趣味の関係上、家を空けることが多かった。そんな家庭を支えてくれたのは25歳で出会った妻。「同郷で自分の趣味を陰ながら応援してくれる妻には、とても感謝している。直接は言えないけどね」とはにかむ。知識や文化を共有したいと、同部に入会して約5年。今の課題は、いかに若年層を取り込むか。開催日を可能な限り休日にするなど、参加してもらうための工夫も凝らす。
○…古希を迎えてなお、「新たな気づきを貰える若人や働く世代の人たちも含めて交流したい」と前を向く。「生きている間は役に立つ人間であること」が今後の目標。対話を通して地域の歴史を後世に引き継くことを目指す。「まちの人はみんな仲間。喜んでくれるなら永遠ウォーキングを続けたい」と笑顔を見せた。
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4月26日
4月19日