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宮前区 人物風土記

公開日:2022.02.18

支援団体の理事長として、トンガ・ババウ島との橋渡しをする
安川 貴さん
宮崎在住 54歳

南国の未来見据え

 ○…海底火山噴火によるトンガの災害。一時的だが大々的に報道されたことにより寄付が集まった。「現地は雨水をタンクに貯めて飲み水としているため、まずは水の検査キットを送りたい」。海底ケーブルが切断され、連絡手段は衛星電話のみ。遠い南国の友人らに気を揉んでいる。

 ○…妻の幼馴染である現地代表から相談を受け、トンガ・ババウ島の支援を行うNPO「ババウ未来創造プロジェクト(=VFCP)』を、2017年に設立。トラックドライバーとして全国津々浦々を駆け巡る中、現地からの情報を受け、関係各所への渉外や広報を行っている。「自分の仕事はそんなにない」と謙遜。「優秀なメンバーがしっかり活動している」と全幅の信頼を寄せている。

 ○…渋谷区出身。ゆっくり住める場所を求めて、宮崎に根を下ろし約50年になる。現地代表とは以前の職場で出会った。「世話を焼くのが好きな奴。みんな惚れちゃう人たらし」と旧知の友人の魅力を語る。「そこで10も年下の子を紹介されて」と照れるのが今の妻だ。

 ○…5年前には、ババウ島に直接足を運んだ。「ODA(政府開発援助)の影響なのか、とても親日国で良い所」と目を細める。舗装されていない道を走る車は日本車ばかり、小学校では日本語の授業もあるという。「東日本大震災の時には、心が熱くなるような多大な支援もしてくれた。インフラや医療などまだまだ整っていない。災害支援が落ち着いたら、新しい道筋を示していけたら」。トンガは特に高齢者を大事にする文化があることから、日本への介護職のあっせんなども視野に入れる。「ババウの子どもの未来のために」。南国との架け橋として奮闘を続ける。

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