設立40周年を迎えた宮前区交通安全母の会の会長を務める 中島 裕子さん 神木本町在住 65歳
交通安全は思いやりから
○…「コロナの影響でコンパクトな式典となったけれど、記念講演など来場者に喜んでもらえたようで、節目としては良かったのでは」。40周年を祝うタイミングでの会長職。活動を続けてきた中で区内外に知り合いが増え「世界が広がった」と喜ぶ一方、会員の高齢化に危機感を募らせる。活動を知ってもらうことで「裾野が広がれば」と会報誌で周知活動にも力を入れる。「若い人は仕事に子育てにと大変だけれど、みんなができることを負担なくやっていけると良い」
○…自治会から頼まれて、単年度の活動に参加。神木本町交差点などで、見守り活動を続けた。「翌年はやらないつもりだった」が、次の候補者がおらず、役員引退なども重なり、あれよあれよと会長になったのは3年前。「すべて成り行き」と謙遜するが、「周囲がサポートしてくれるから」と仲間への感謝を口にする。「交通安全は家庭から」のスローガンのもと、約160人からなる会員が近隣交差点などで街頭監視活動を月に2回行っている。黄色いシャツとサンバイザーがトレードマークだ。
○…数々の会合の中、オペラやクラシック声楽のピアノ演奏の仕事を続ける。ピアノは6歳で始め音大卒。全国で仕事を請け、都内を拠点にしていたが、結婚を機に宮前に根を張った。「子育て中はきっぱりと離れていたせいか、ピアノがいつまでたっても楽しくて。目と耳が限界となるまでは続けていくつもり」
○…交通事故件数は、ひと昔よりは減ったものの、後を絶たない子どもや高齢者の被害を憂う。「交通安全に重要なのは個人の意識。常日頃からの心掛けが重要」と、思いやりの心の浸透を願う。「活動を地道に続け、みなさまの安全安心の役に立っていきたい」
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5月3日
4月26日