宮前区 人物風土記
公開日:2022.12.09
宮前ウィンドオーケストラの音楽監督兼指揮者として活動する
箕輪 響さん
小台在住
世界の音楽 タクトにのせて
○…アマチュア吹奏楽団「宮前ウィンドオーケストラ」を立ち上げ29年、今も音楽監督兼指揮者として携わる。一流アーティストをゲストに招く恒例のニューイヤーコンサートに向けて、楽団員とプロの合わせ練習に励む。歌劇の伴奏を、弦楽器のないウィンドオーケストラ用に楽譜をアレンジ。「ここでしか聴けない」のも人気の理由の一つとなっている。
○…1941年浅草に生まれ、新潟へ疎開。高校時に兄の影響で音楽にのめり込んだ。地域の育成制度を利用し、援助を受けて毎月夜行列車で都内のユーフォニアムのレッスンに通った。進学した東京芸大では「優秀な人たちと、どう音楽をつくりあげるかなど、多くのことをアンサンブルから学んだ」。卒業後は音楽講師として関東圏を飛び回った。「もっと音楽を学びたい」と留学を決意。全米を転々とする中でつながりが広がり、招待され400人にタクトを振ったり、国際音楽祭の審査員を務めるなど、世界を股にかけて活躍した。言葉は通じずとも、音楽は世界共通だった。
○…毎日プールに通うのが健康の秘訣。素潜りして水中に留まり、「音のない世界」に漂うのが好きだ。「以前はワイフと、毎週伊豆までダイビングに通ったよ」と先立った妻を語る笑顔は少し寂しそう。妻の遺した娘たちとは、一緒に音楽を奏でる仲になった。
○…世界を渡り歩き、全国の大学講師を歴任した末に行きついたのは地元だった。「宮前でレベルの高い音楽を楽しんでほしい」との思いで音楽団を立ち上げた。以前は行政や商店街と組んだことも。頭の中にはすでに数年先の音楽会の構成がある。「音楽監督は出た音を良くし、上手い下手でなくどう仕上げるか、一生懸命にやるのみ」
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