宮前区 社会
公開日:2023.04.07
弱者に優しい避難所運営へ
犬蔵小で開設訓練
首都圏直下型の地震の切迫性が叫ばれているなか、犬蔵小学校避難所運営会議主催の避難所開設訓練が3月26日、同小学校で行われた。
訓練には近隣5自治会の防災役員40人が参加。避難所は、避難者の安全確保や混乱防止のために、開設する時が最も重要と言われている。そこで訓練では、開設時に必要とされる【1】建物の安全確認【2】トイレの設置準備【3】電源・照明の確保【4】 要援護者の案内――の4つの項目を確認した。
トイレの設置準備は、宮前生活環境事業所職員の指導の下で行われた。参加者は「色々なタイプの使い方と、それぞれの長所短所がよくわかり、非常に参考になった」と感想。学校関係者からは「低学年の子ども向けのトイレ対応も必要」という意見もあった。
専門知識が必要
訓練では、さまざまな症状を抱える避難者に的確に対応するには、専門的な知識が必要だという課題も浮かび上がった。そこで、同会議では元看護職の人をメンバーに加え、市看護協会主催の「災害時看護支援ボランティアナース養成講座」への参加を予定。持田忠男委員長は「実践的な訓練を重ね、女性と子どもに優しい避難所運営を目ざしたい」と述べた。
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